公募班(羽渕由子):外国人留学生が事故や事件の被害者あるいは目撃者となった場合、日本語を母語としない彼らから、いかに正確にかつ詳細に情報を得るかは、事故・事件を解決する上でも、次の事故・事件を防ぐ上でも重要な課題です。外国人留学生から正確で詳細な情報を得るためには、彼らの報告の特徴を明らかにし、面接の方法を確立することが重要と考えます。本研究では、外国人留学生に対する、より適切な面接の方法やことばに関するガイドラインを提案することを目指します。
グループ代表
徳山大学 羽渕 由子
外国人留学生に対する面接のガイドラインの開発:中国語母語話者を中心に
羽渕 由子(徳山大学 准教授)[心理言語学,認知心理学]
外国人留学生が事故や事件の被害者あるいは目撃者となった場合、日本語を母語としない彼らから、いかに正確にかつ詳細に情報を得るかは、事故・事件を解決し、将来の事故や再犯を予防する上で重要な課題です。しかし、留学生の日本語能力によっては、日本語で状況を詳細に説明することが困難である場合があります。また、通訳者を介して面接が行われる場合でも、通訳者による情報の変更、省略、誤翻訳などの問題があります。さらに、事情を聞き出そうとする面接者が、コミュニケーションの難しい相手に対して、長文や複文で話をしたり、クローズ質問を多用したりして、暗示や誘導につながるという問題もあります。外国人留学生から正確で詳細な情報を得るためには、彼らの報告の特徴を明らかにし、面接の方法を確立することが重要です。
本研究では、留学生に対する、より適切な面接の方法やことばに関するガイドラインを提案することを目的とします。
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