9月度の札幌法と心理研究会を下記の通り開催しました(参加者7名)。
■日時 9月28日(月)18時30分~
■場所 北海道大学 人文社会科学総合教育研究棟(W棟) 101教室
■報告題目・内容・報告者
「法の非専門家による目撃証言の信用性判断に関する一考察:think-aloud法を用いた調査を通じて」
本研究では、法の専門知識を持たない非専門家が目撃証言の信用性をどのように判断するのか、その心理過程について調査した。本報告では、調査参加者が、幼児や成人の証言の信用性を判断する際に、シンクアラウド(課題遂行中に頭の中に思い浮かぶ事柄、考えている事柄を口に出すこと)した内容に基づいて考察を行う。
名畑康之 氏(北海道大学大学院文学研究科・学術研究員)
「目撃者の属性と裁判員裁判における証言の信用性判断」
報告者は、2013年4月に「目撃者の属性が裁判員に影響を与えた事例」と題し、2009年5月の裁判員制度導入後、「目撃者の属性」(例えば、年齢等)が供述・証言の信用性を判断する上で裁判所に対してどのような影響を与えてきたのかについて、制度導入後の裁判員裁判の判決書を用いた検討を行った。本報告はその続編であり、制度導入後の職業裁判官による判決書を含めた検討を行う。
堀田尚徳 氏(北海道大学大学院法学研究科・博士後期課程)