●日 時:2015年7月11 日(土)13:30~17:30
●場 所:龍谷大学 深草学舎 和顔館B201教室
[企画趣旨]
宗教教誨は、明治時代以来、罪を犯した人びとの改善更生の大きな手助けとなってきました。1908(明治41)年『監獄法』の下では、公務員であった東西本願寺の教誨師が中心的な役割を果たしていました。
第二次大戦後、日本国憲法の下、政教分離の原則に従って、教誨師は公務員としての職を失いました。しかし、その後も、多くの教誨師が、民間の篤志家として、その活動を続けています。その支えとなったのが現在の公益財団法人全国教誨師連盟です。
2005(平成17)年5月、ほぼ100年ぶりに監獄法が改正され、新しい「被収容者処遇法」は、「宗教家の行う宗教上の教誨」を明文化しています。これは、人の生と死、こころの問題が、現代人共通の課題であり、犯罪や非行をおかしてしまった人たちの社会復帰や社会参加、犯罪の被害者等への配慮などにとって、重要な役割を果たすことが期
待されていることの一端を示しています。
龍谷大学は、1639年開学以来、親鸞聖人の教えを実践する浄土真宗本願寺派の宗門校として、研究、教育、社会貢献活動を実践してきました。犯罪や非行をおかしてしまった人たちの社会復帰についても、長い歴史を有する矯正・保護課程と日本で唯一の刑事政策に特化した大学附設の研究・教育機関である矯正・保護総合センターを中心に多
様な活動を展開しています。
このたび、龍谷大学矯正・保護総合センターでは、文部科学省科学研究助成・新学術領域研究〔法と人間科学〕「犯罪者・非行少年処遇における人間科学的知見の活用に関する総合的研究」と協働して、「宗教教誨の現在と未来」をテーマにシンポジウムを開催することにいたしました。
◆当日のスケジュール(予定)
13:00~13:10 企画の趣旨 石塚伸一 (龍谷大学)
13:10~14:00 アメリカの炭疽菌テロと日本のサリン事件における科学捜査方法(日本語) 杜 祖健(コロラド州立大)
14:00~14:50 DNA型鑑定と日本の科学捜査 勝又義直(名古屋医専)
14:50~15:00 休憩
15:00~15:30 犯罪捜査における科学鑑定の役割 丸茂義輝 (元科警研)
15:30~16:00 分析化学と鑑定:白鳥事件、ナイロンザイル事件、銑鉄一千万円事件、和歌山カレーヒ素事件 河合 潤(京都大学)
16:00~16:30 和歌山カレー事件における科学鑑定 安田好弘 (第二東京弁護士会)
16:30~18:30 討議:あるべき科学鑑定を求めて
・参 加 費:無料
・申込締切:定員(480名)になりしだい締め切ります。
・参加申込:
◆インターネットを利用する場合
龍谷大学矯正・保護総合センターHP(http://rcrc.ryukoku.ac.jp/)のトップにある
「お申し込み」ボタンからお申し込みください。
◆メール・FAX等を利用する場合
龍谷大学矯正・保護総合センター「科学鑑定シンポジウム」(担当:石塚伸一)宛に、
「3/1シンポジウム参加希望」と記入し、お名前、性別、年齢、ご住所、電話番号を明記の上、
お申し込みください。
・申込み先:
〒612-8577 京都市伏見区深草塚本町67
龍谷大学矯正・保護総合センター
http://rcrc.ryukoku.ac.jp
email: kyosei-hogo*ad.ryukoku.ac.jp(メール送信時には*を@に換えてご利用下さい)
TEL.075−645−2040 FAX.075−645−2632
主 催:科学研究費助成事業・新学術領域〔研究領域提案型・法と人間科学〕「犯罪者・非行少年処遇における人間科学的知見の活用に関する総合的研究」(研究代表:石塚伸一)
共 催:龍谷大学矯正・保護総合センター
後 援:法と心理学会、龍谷大学法科大学院、龍谷大学法学部ほか
協 賛:公社日本分析化学会ほか(予定)