10月の第9回法科学研究会では、京都大学法医学講座の玉木敬二先生に「刑事裁判で用いられるDNA検査」と題して、DNA型鑑定の原理と、最新の技術に基づいた検査の実際、科捜研におけるデータの判断方法についてお話いただきました。鑑定技術と精度が進歩していくにつれ、刑事裁判に用いる場合には、試料の収集保管・調製や、測定機器の取り扱い、データの解析処理、鑑定書の作成などにおけるヒューマンエラーのチェックがますます重要となっていくことも実感されました。
第10回研究会を下記のとおり開催いたします。どうぞお誘い合わせてご参加ください。
詳しくはpdfをご覧下さい>>
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第10回法科学研究会
・報告:浜田寿美男 先生、稲葉光行 先生、山田早紀 先生(立命館大学)
「心理学鑑定と虚偽供述の発見」
2015年7月、日本版イノセンス・プロジェクト準備室がスタートしました。心理学鑑定と情報処理システムを併用することで、虚偽自白や虚偽証言の矛盾――「事実の認定」が「事実の想定」に沿って歪曲されていく過程――の可視化が可能となり、いくつかの雪冤ケースが実現したことが契機となりました。
当事者それぞれが、いつ、どのような状況で何を行ったのか、事実を正確に解き明かすことによって初めて真実が見えてくる。司法の現場に、「事実の認定は証拠による」という刑事裁判の大原則を取り戻す試みです。
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龍谷大学深草キャンパス 至心館へのアクセスはこちら→ 国道24号線竹田久保町交差点南東側、法科大学院(紫光館)の隣(東側)の建物です。 http://www.ryukoku.ac.jp/web/map/fukakusa.html 京阪電車「深草」駅から西に徒歩8分/JR奈良線「稲荷」駅から南西に徒歩10分/京都市地下鉄「くいな橋」駅から東に徒歩5分/JR京都駅八条口からタクシーで10分/JR京都駅烏丸口バス乗り場から81系統のバスで15分 「竹田久保町」下車
主催:文科省科学研究費補助金新領域研究(研究領域提案型)法と人間科学
「犯罪者・非行少年処遇における人間科学的知見の活用に関する総合的研究」
研究代表者・石塚伸一
共催:龍谷大学矯正・保護総合センター
[問い合わせ・連絡先]
龍谷大学法科大学院 石塚伸一研究室
E-mail: ishizuka(at)law.ryukoku.ac.jp ※送信時には、”(at)”を”@”に換えてご利用下さい。