子どもへの司法面接班:本研究課題は、2008 年度から実施してきた科学技術振興機構(JST)「犯罪から子どもを守る司法面接法の開発と訓練」を引き継ぐプロジェクトです。JST プロジェクトでは、子どもの目撃者、被害者からできるだけ正確に情報を得るための面接法を開発し、児童相談所等の専門家に研修を提供してきました。本研究課題では、これまでと同様「司法面接支援室」を中心に基礎研究と研修を行い、対象となる面接者や被面接者を広げ、面接法の評価を行います。
グループ代表
北海道大学 仲 真紀子
子どもへの司法面接:面接法の改善とその評価
仲 真紀子(北海道大学)
白取 祐司(神奈川大学),城下 裕二(北海道大学)
緑 大輔(一橋大学)
橋場 典子(北海道大学)
上宮 愛(浜松医科大学)
子どもに関わる事件,事故,虐待事案等においては,出来事や体験について,子どもからいかに正確な情報を得るかが重要な課題である。そのなかでも,子どもに負担をかけず,正確な情報を引き出す面接法(司法面接:forensic interview)の開発は,子どもの認知発達の検討とも関わる,緊急性の高い研究課題である。申請者は先行研究において,①基礎研究を行い,②その成果を踏まえた面接法を児童相談所職員に「研修」として提供し,③効果測定の結果を基礎研究へと投入するというかたちで研究を進めてきた。本研究課題の目的は,このプロジェクト (http://child.let.hokudai.ac.jp/) を継承し,司法面接法とその訓練プログラムの評価改善を目指す。
仲 真紀子 子どもへの司法面接:改善その評価・中間報告
白取 祐司 刑事裁判における心理鑑定の可能性
城下 裕二 情状鑑定の現状と課題