2013年度 第1回実務家研修
「大学のカルト対策~被害者への具体的な援助と方策~」
法と心理学の知見・成果を現場の方々に知っていただくために、文部科学省科学研究費補助金・新学術領域研究「法と人間科学」が、実務家研修を企画致しました。
*対象: 高校・大学で学務・学生支援を担当する教職員、生徒・学生相談を担当する臨床心理士・スクールカウンセラー、「カルト」被害者支援に携わる福祉・司法関係の専門家(相談所職員、弁護士、警察官、検察官、裁判官等)
---内容---
ダミーサークルやSNS(インターネットによるソーシャル・ネットワーク・サービス)を通した、いわゆる「カルト」への勧誘行為が大学内で進行しています。正体を隠した強引・執拗な勧誘、高価な商品の購入要請等に対し、疲弊し、被害を申し立てる学生も増加しています。大学は学生の学習環境を維持し、不当で悪質な勧誘行為から学生を守るために、各種のガイダンスや学生相談業務を行っています。しかし、課題も少なくありません。相談業務や予防対策に対し、信教の自由侵害といった主張が学校長に申し入れられることもあります。
ここでは、こういったいわゆる「カルト」被害への対応、対策を行うことの教育的根拠、法律上の根拠、および公共性の観点について理解を深め、具体的な対応方法についてグループ・ディスカッションを行いました。