「カルトからの回復を考える」
*対象: 高校・大学で学務・学生支援を担当する教職員、生徒・学生相談を担当する臨床心理士・スクールカウンセラー、「カルト」被害者支援に携わる福祉・司法関係の専門家(相談所職員、弁護士、警察官、検察官、裁判官等)
---趣旨---
近年、高等学校や大学、専門学校においても若者・学生に対して正体を隠して勧誘するカルト団体の存在が認識され、新入生のオリエンテーションや学生相談において予防・啓発的な活動が行われるようになった。大学がオウム真理教(現在はアレフ、ひかりの輪)や統一教会、摂理などによる草刈り場的時代があったことを考えると隔世の感である。
しかしながら、カルトの何が問題なのか、カルトに入ったら若者の精神がどう変えられてしまうのか、現在入信している学生に脱会を促すということはどういうことなのか、脱会した若者が回復しているプロセスにはどのような課題があるのかに関して、まだまだ知られていないこと、わかっていないことが多い。
今回の実務家研修では、学校の現場でカルト予防に取り組む教職員や、学生相談にあたるカウンセラーを対象に、基調講演によって問題の所在を再確認してもらうと共に、長らくカルト問題の相談業務に従事してきたカウンセラーと共に分科会において情報交換や相談の方法論などに関して学習してもらうことを企図している。
---プログラム---
●13:00-14:00 基調講演「カルトからの回復とは何か」
櫻井義秀(北海道大学大学院文学研究科 教授・「法と人間科学」公募研究班代表)
●14:15-15:30 分科会 2グループに分かれてカルト関連相談の事例分析
グループ1 大学学務グループ 教務・学生相談に携わる教職員
グループ2 臨床心理グループ 相談業務に携わるカウンセラー
---申込み方法---
* ご参加を希望される方は、事前に法と人間科学HP(http://law-human.let.hokudai.ac.jp)より申込み用紙をダウンロードし、ご記入の上、メールにてお申し込みください。「法と人間科学」支援室よりお返事いたします。
* 当日参加の場合は身分を証明するものをご呈示頂きますが、状況によって参加をお断りする場合がありますことご了承ください。
●申込先・問合せ先
北海道大学大学院文学研究科
新学術領域研究「法と人間科学」支援室
email : lahs@let.hokudai.ac.jp
tel : (011) 706 – 3912
主催: 文部科学省科学研究費補助金・新学術領域研究「法と人間科学」公募研究「カルト
被害の救済と回復-レジリアンスの視角から」(代表:櫻井義秀 北海道大学大学
院・教授)
共催:文部科学省科学研究費補助金・新学術領域研究「法と人間科学」総括班
(http://law-human.let.hokudai.ac.jp/)