「大学のカルト対策4~レジリアンス(回復する力)とメンタルヘルス~」
【対象】 カウンセラー、高校・大学の学生支援・学生相談に携わる方
---趣旨---
レジリアンス(Resilience)は近年、精神医学や社会科学で用いられるようになった言葉です。弾力・弾性・復元力という意味ですが、病気・失意などからの回復力、立ち直る力という意味でも使われますし、防災の備えや復興する力といった意味合いでも使われます。
カルト・レジリアンス研究会では、カルト問題に巻き込まれた人たちが自分の力で立ち上がるプロセスや支援の方法を研究してきました。今回の実務家研修では、カルト問題に限らず、困難な状況に直面した人々が折れることなく、問題に対処していくためにどのようなこころの持ち方がありうるのか、レジリアンスの観点から考えてみようと思っています。
現在、大学において学生のメンタルヘルスは、カルト予防や対応と同様に比重に重要な学生支援・学生相談の課題となっております。大学で学ぶ内容や学生の関心も多様化しており、大学の学習への動機付けや人間関係の形成が必ずしもうまくいかない学生も増えています。また、専門課程や大学院に進学しても専門科目や研究室などになじめない人が少なくなく、厳しい就職活動で自信を喪失する学生も増えております。
今回の実務家研修では、カルト問題対応という特殊な相談事例のみならず、カルト予防にはメンタルヘルス一般への対応も必要であるという観点から、レジリアンス(回復する力、自分で立ち上がる力)の問題を参加者でオープンに話し合いたいと思います。
【プログラム】
●13:15 ~14:15 講演
「レジリアンス(回復する力)とメンタルヘルス」櫻井 義秀
(北海道大学大学院文学研究科 教授・
「法と人間科学」H24-25年度公募研究班代表)
(----14:15~14:30 休憩----)
●14:30 ~15:30 分科会
「学生のレジリアンスをどう高めていくか」
少人数のグループに分かれて、上記テーマでグループディスカッションを行います。
●15:45 ~16:15 全体のまとめ
[お申し込み方法]
* ご参加を希望される方は、事前に上記リンクより申込み用紙をダウンロードし、ご記入の上、メールにてお申し込みください。受付完了後、「法と人間科学」総括班支援室よりお返事いたします。
* 当日参加の場合は身分を証明するものをご呈示頂きますが、状況によって参加をお断りする場合がありますことご了承ください。
● 申込み・問合せ先:
北海道大学大学院文学研究科
新学術領域研究「法と人間科学」総括班支援室
email : lahs*let.hokudai.ac.jp *メール送信の際には、*を@に換えてご利用下さい。
tel : (011) 706 - 3912