公募班(田中晶子):本研究では、日本の子どもたちへ司法面接(子どもの目撃者・被害者に出来るだけ負担をかけず、正確な情報を話してもらうための面接法)による聴き取りを行うことにより、司法面接という場での大人と子どものコミュニケーションの特徴について検討します。特に、面接者の質問形式と子どもの応答との関係性や、子どもの語りの特徴を概観することにより、日本の子どもたちへの司法面接の効果を明らかにすることを目指します。
グループ代表
四天王寺大学 田中 晶子
司法面接における子どもの語り:質問形式と応答の関係性について
田中 晶子(四天王寺大学)[認知心理学]
本研究の目的は、日本での司法面接における子どもの応答の特徴を明らかにすることである。
児童虐待の増加に伴い、日本においても欧米で採用されている司法面接の導入が始まっているが、日本における司法面接の基礎的な研究は少なく、欧米で用いられている司法面接の手法がどの程度有効であるかについては未だ不明確な点が多い。
本研究では、実務において面接の困難さが訴えられやすい6歳前後の子どもを対象に検討を試みたい。特に、面接者の質問と子どもの応答との関係性や、子どもの語りの特徴を概観することにより、司法面接という場での子どものコミュニケーションの特徴を明らかにし、それらの研究成果を実務家へフィードバックし、今後の実証的なデータを積み重ねるための起点の資料とすることを目的とする。
田中 晶子 司法面接における子どもの語り:質問形式と応答の関係性について(予備調査報告)
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