学会誌「法と心理」

2013.10.15学会誌

法と心理 (第13巻第1号)

■ 特集「離婚の心理学と法的問題」

企画趣旨

 菅原郁夫


コーピングによる離婚のメカニズム

 加藤司


親の離婚を経験した子どもの心の発達-思春期年代を中心に-

 野口康彦


裁判における「事実」の欠如―法と科学の乖離

 後藤富士子

 コメント:棚村政行

 コメント:渡部信吾


■ サブ特集「裁判員制度の見直しに向けて-法と心理学の視点からⅡ」

有罪・無罪判断と批判的思考態度との関連-テキストデータを用いた分析から

 村山綾・三浦麻子


裁判員裁判の量刑決定要因に関する第三者の推測

 塚本早織・菅さやか・唐沢穣


■ 法と心理学会第13回大会 大会ミニシンポ

臨床心理士による精神鑑定の手法と役割:精神鑑定における弁護士と臨床心理士の対話

 企画者:鈴木朋子・安齋順子

 司会者:若林宏輔

 事例提供者:安斎順子・鈴木朋子

 指定討論者:浅田和茂・丸田智子・小原健司


聴き取りをめぐって:「語るあなたと聴き取る私」の課題

 企画者:徳田治子・大会準備委員会

 司会者:松本光太郎

 報告者:原田杏子・上宮愛・徳田治子

 指定討論者:浜田寿美男・菅原郁夫


少年審判における「検察官関与」と「被害者質問」の導入:その必要性と帰結をめぐる議論

 企画者:小林麻衣子・白岩祐子

 登壇者:武るり子・守屋典子・山田裕子・小林麻衣子

 司会者:佐伯昌彦


「高齢者/障害者の心理と法的問題

 企画:大会準備委員会

 報告者:田垣正晋・河野直子・堀江まゆみ・森久智江

 司会:松本光太郎


■ 法と心理学会第13回大会 ワークショップ

供述分析と心理学実験のコラボレーション――帝銀事件における心理学鑑定を素材に

 企画者:原聰・荒木伸怡・一瀬敬一郎

 話題提供者:浜田寿美男・厳島行雄・原聰・仲真紀子

 指定討論者:荒木伸怡・山本登志哉

 司会者:一瀬敬一郎


司法臨床の展開(第二報)―情状鑑定と裁判員裁判

 企画者・司会者:廣井亮一

 報告者:廣井亮一・辻孝司・堀悠子・坂田真穂

 指定討論者:村尾泰弘


離婚による親子引き離しの問題点と共同親権の可能性:法と心理学の対話

 企画者:後藤富士子・青木聡

 話題提供者:青木聡・益子行弘・後藤富士子


道徳判断研究の最前線

 企画者・司会者:長谷川真里

 話題提供者:有馬斉・唐沢穣・高橋征仁

 指定討論者:外山紀子


「裁判員裁判と求刑―公判技術に関する実証研究における一つの試み―」

 企画者・司会者:岡田悦典

 報告者:仲真紀子・藤田政博


「司法事故調査」的事例研究への心理学的アプローチ(3)―足利事件における虚偽自白生成および発見失敗現象の相互作用論的分析

 企画者・司会者 高木光太郎

 報告者 大橋靖史・森直久・松島恵介・後安美紀・渡辺由希


死刑判断に関する実証的考察

 企画者:綿村英一郎・佐伯昌彦

 報告者:綿村英一郎・板山昂・山﨑優子・佐伯昌彦

 指定討論者:吉井匡


■ 一般論文

判断基準のずれの解消過程と評議後の確信度の変化、および基準提示のタイミングが評決に与える影響の探索的研究

 荒川歩


店舗における万引きの実態と万引きへの対応と防止対策の検討―香川県内の店長と店員を対象とした聞き取り調査から―

 大久保智生・堀江良英・松浦隆夫・松永祐二・永冨太一・時岡晴美・江村早紀


■ 事例報告

周囲の人間関係の中で生み出された虚偽のわいせつ事件

 大倉得史


■ 海外学会参加報告

プエルトリコでの心理・法学会とその前後:通訳を用いる裁判所とミラバル医師訪問

 仲真紀子


■ 関連学会報告

日本被害者学会について

 高橋則夫


■ 書評

橋内武, 堀田秀吾/著『法と言語―法言語学へのいざない』

 森本郁代


廣井亮一/著 『カウンセラーのための法と臨床-離婚・虐待・非行の問題解決に向けて-』

 河越隼人


ダニエル バル・タル/著, 熊谷智博・大渕憲一/翻訳 『紛争と平和構築の社会心理学―集団間の葛藤とその解決』

 北折充隆