学会誌「法と心理」

2015.11.10学会誌

法と心理 (第15巻第1号)

■ 特集「手続二分論とその視点:法学と心理学からのアプローチ」

企画趣旨

 福島 至


手続二分論的運用の試み(話題提供として)――故杉田宗久判事の法廷を経験した弁護人として

 髙見秀一


被害者の意見陳述は裁判員の事実認定に影響を与えるか?

 伊東裕司


手続二分論――予断排除と量刑の科学化

 渕野貴生


■ 法と心理学会第15回大会 学会企画シンポジウム

取調室のなかに心理学者は何を見るのか?――可視化と心理学研究の可能性

 高木光太郎・森 直久・仲真紀子・浜田寿美男・指宿 信・落合洋司


■ サブ特集「法の現場のコミュニケーション」

心理学からみた法の現場のディスコミュニケーションの諸相

 村山満明・稲葉光行・山田早紀


■ 法と心理学会第15回大会 ワークショップ

虚偽自白事件の裁判員裁判における法曹と心理学者の協働――自白場面の取調べの録画・録音が証拠となった裁判において

 村山満明・那須寛・芥川宏・和田森智・浜田寿美男


万引き防止における法と心理――未然に万引きを防止することの意義と効果

 大久保智生・荒川 歩・伊東ゆう・松井 創・小俣謙二・吉井 匡


「裁判員への説得技法:法廷で人の心を動かす心理学」を超えて――市民のもつ力をどう生かすか?

 石崎千景・荒川 歩・菅原郁夫・北村英哉・四宮 啓・綿村英一郎


司法臨床の展開(第四報)――家庭裁判所再考/我が国の問題解決型裁判所の可能性

 廣井亮一・岡本潤子・矢代龍雄・坂野剛崇・中川利彦


児童期の性的虐待被害とその回復をめぐる法と心理

 松本克美・村本邦子・安田裕子・金 成恩・後藤弘子


■ 一般論文

裁判員は何を参照し、何によって満足するのか――専門家-非専門家による評議コミュニケーション

 村山 綾・三浦麻子


■ 海外学会参加報告

アメリカ心理-法学会 American Psychology-Law Society (AP-LS) 2014 Annual Conference

 松尾加代


■ 関連学会報告

日本法社会学会

 佐藤岩夫


■ 書評

ジェニファー・トンプソン=カニーノ、ロナルド・コットン & エリン・トーニオ〔共著〕 指宿信 & 岩川直子〔共訳〕 『とらわれた二人――無実の囚人と誤った目撃証人の物語』

 笹倉香奈


浜田寿美男/著『〈子どもという自然〉と出会う――この時代と発達をめぐる折々の記』

 山田早紀


浜田寿美男・馬皚・山本登志哉・片成男/編著『日中 法と心理学の課題と共同可能性』

 中田友貴


廣井亮一/編『家裁調査官が見た現代の非行と家族――司法臨床の現場から』

 浜井浩一